数年前カップルのためのワークショップに参加したときのことです。
初日にまず「今週は射精は控えて下さい」という指導を受けました。
参加者の男性たちはみな青ざめ、額にしわが。
一方女性たち一同は、なんだかほっとしている様子。
一体どういうことなのでしょうか?
女性たちの多くが
パートナーが絶頂に近づいてくると
自分がおきざりにされるように感じるようです。
そして「まだ私がいる意味があるの?」
という疑問が湧いてきます。
それに加えて、男女のタイミングの違いもあります。
ナオミ・ウルフの『ヴァギナ』に引用されているデータによれば
女性は平均して男性の3倍から10倍の時間がかかると記されています。
ということは、ちょうど女性がくつろぎ、心身を開きはじめた頃に
男性が絶頂に達してしまう、ということが起こりうるわけです。
上に述べた1週間のワークショップでは
実際に性交に至る前のウォーミングアップにたっぷり時間をかけ、
男性たちは呼吸法によって射精を抑える練習をしました。
殆どの男性たちは、セックスすなわち射精、と思い込んでいたので、
射精のないセックスなど考えたこともありませんでした。
けれど、教わったようにやってみると、
失うものばかりではなく
得るものもある、ということに気づいたようです。
一つは、セックスの最中もペニスの先っぽだけでなく
腕や胴体をはじめとする体全体を感じることができたこと。
そのように局部だけに集中しないことで
意識の広がりも感じられたようです。
もう一つは、高まった興奮を放出してしまわないことで
1週間ずっと盛り上がり、お互いに開かれた状態が楽しめたことです。
ぜひ一度試してみてください!
ウォーミングアップにたっぷり時間をかけ
男性が一時射精を控えてみたら
どんな出会いが広がるでしょうか?
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